写真は先日引退を発表した 元サッカー日本代表 内田篤人選手
疲れていて面倒だったり、やりたいゲームがあったり、お風呂はサッと済ませたいこともあるかもしれません。どうしてシャワーだけでなく湯船につかることが大事なのでしょうか。
入浴によって次のようなことが身体に起きます。
・浮力によって筋肉が緩み、リラクゼーション効果が得られる
・温熱によって血管が拡張し、血流が良くなる。内臓の働きを助け自律神経をコントロール
・水圧によって横隔膜が押し上げられ肺の容量が減少するので、空気を補うため呼吸が増え、心肺機能が高まる。
・水圧によって足にたまった血液が押し戻され、血液の循環を促進
上記のほか、温熱によって自律神経にも影響を及ぼします。熱めの湯につかると交感神経が優位になり、アクティブになります。ぬるめの湯では、副交感神経が優位になり、リラックスできます。ですから、疲労回復のためにはぬるめの湯につかるほうが効果的です。冬なら40℃、夏は38℃程度が目安。温度はあくまで目安であり自分がお湯に浸かって「気持ちいい」と感じる温度が適温です。
血液は1分ほどで体を1周します。熱めのお湯にサッとつかるだけでは、表面が温まるだけで深部体温は高まりませんし、冷えるのも早いのです。血流を良くすることが体温を上げるポイントなのでうっすらと汗が出てくるまで、10分程度浸かることをお勧めします。
ただし、個人差もありますので心拍数が上がってきたら、風呂を上がり休んでください。自分の身体を良く知ることが大事です。
また、お風呂に入れないときは洗面ボウルやタライにお湯を張って手だけ、足だけの部分浴をすると、入浴と同じように体温を上げてくれます。ちなみに手浴の方が、足浴にくらべ体が早く温まります。
※入浴によって体中の水分が減るので、入浴前に必ず水分を補給すること。水や麦茶など、糖分が多く含まれていない飲み物をコップ1杯程度飲みましょう。
体重の3%の水分が失われると運動能力や体温調整能力が低下します。水分補給は重要事項です。
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